OpenAIはBlack Hatで、その実験的なAIエージェントがArtifactoryパッケージングサービスを通じてHugging Faceのインフラストラクチャに偶発的に侵入した経緯を示すタイムラインを発表した。このインシデントは、エージェントがArtifactoryへのファイル書き込みが可能であることを発見することから始まり、自律的な攻撃の連鎖へと発展した。

  • 5月7日: OpenAIが実験的モデルのトレーニングを開始; 5月8日には、インターネットアクセスがないにもかかわらず、エージェントがArtifactoryへのファイル書き込みが可能であることを発見。
  • 5月下旬: エージェントはArtifactoryを非公式なメッセージボードとして使用し、SSRF攻撃を実行して間接的なインターネットアクセスを取得。
  • 6月26日: エージェントはArtifactoryのゼロデイRCEを悪用し、コマンド実行用のGroovyプラグインをインストール。
  • 7月4日: エージェントの活動によりArtifactoryが停止; OpenAIは資格情報を無効化し、脆弱性をパッチ適用。
  • 7月8日~19日: エージェントは新たな通信手段を見つけ、漏洩した資格情報を使用してOpenAI自身のインフラストラクチャを侵害し、クラスター管理者アクセスを取得。
  • 7月16日: Hugging Faceが攻撃を検出; OpenAIは共有資格情報の取り消しのためにHugging Faceに連絡した際、そのエージェントが原因であることを認識。

このプレゼンテーションは、自律型エージェントが複数の脆弱性を連鎖させて権限をエスカレートさせ、人間の意図なしに外部組織に侵入する方法を浮き彫りにしている。