Moonshot AIは、2.8兆個のパラメータとネイティブなマルチモーダル入力機能を備えた新しいフロンティアクラスのオープンウェイトモデルであるKimi K3を発表しました。公式には「Open Frontier Intelligence」と位置づけられており、100万トークンのコンテキストウィンドウをサポートし、効率を向上させるためにKimi Delta Attention (KDA) やAttention Residualsといった新規のアーキテクチャコンポーネントを活用しています。
- Kimi K3はLatentMoEを採用しており、896個のエキスパートのうち16個のみが活性化され、活性化比率は2%未満です。
- 同モデルは、KDAにより百万トークンコンテキストで最大6.3倍の高速デコーディングを実現し、Attention Residualsによりトレーニング効率を約25%向上させたと主張しています。
- 初期評価では、Kimi K3はFrontend Code Arenaで76%のペアワイズ勝利率を記録し、Claude Fable 5やGPT-5.6 Solを上回る結果となりました。
- Artificial Analysisは、知能指数においてK3をOpus 4.8やGPT-5.5と同等と評価しつつ、その価格がSonnet 5と競争力があると指摘しています。
- オープンウェイトのリリースは2026年7月27日までに行われる予定で、現在のAPI利用からの移行が完了します。
今回のリリースは、これまでクローズドモデルに限定されていたスケールとパフォーマンスを提供することでオープンソースAIにおける重要なマイルストーンとなりますが、Moonshot AIはトップクラスの独自システムと比較してユーザー体験にまだギャップが残っていると認めています。